福島第一原発収束作業日記 3・11からの700日間

福島第一原発収束作業日記 3・11からの700日間Fukushima daiichi genpatsu shusoku sagyonikki 3.11kara no 700-nichi kan

価格(Price ¥) : 1,600円
ISBN 9784309246369
Series シリーズ
Author 著者 Happi
ハッピー
Publisher 出版社 Kawade Shobo Shinsha
河出書房新社
Pub. place 出版地 Tokyo
東京
Pub. date 出版日 2013.10
Status 状態
Ref No. JPTB1311-0060
NDC 5: Technology.Engineering 技術,工学
[内容]
汚染水問題、東電の工程表の欺瞞……今起きていることは全て予見されていた。3.11から綴られた福島第一原発作業員による日記。

「2011年3月11日14時46分――。オイラはその時、福島第一原子力発電所(1F)で原子炉建屋内のオペフロ(建屋最上階のオペレーティングフロア)で作業してたんだ。ドドン!という縦揺れの後、最初のグラグラッという横揺れが、ゆっくりとグーラグーラという大きな横揺れに変わり何分間か続いた。オイラは中越沖地震(2007年)の時、柏崎刈羽原子力発電所の定期検査で作業してた経験もあり、「あぁ、あの時と同じ感じだなぁ…」って思いながら、近くの手摺りにつかまり、両足で踏ん張って何とかその場に立っていた。何分間か経って、その大きな横揺れがだんだん小さくなってきて「柏崎の時と同じく地震が収まる」と思って安心した次の瞬間、ゴゴォー!っという感じの今まで経験した事のない大きな横揺れが始まったんだ」

あの時、何が起きていたのか? 今、何が起きているのか?福島第一原発の現役作業員による3・11からの「生」の手記。

[目次]
はじめに
プロローグ 爆発
----死を覚悟した4日間 2011年3月11日~15日
第1章 待機
----がんばろう日本! 2011年3月
第2章 死闘
----汚染水がピンチ 2011年4月~7月
第3章 乖離
----現実より「工程表」 2011年8月~11月
第4章 神話
----「収束」なんてしていない 2011年12月~2012年3月
第5章 限界
----仮設システムが悲鳴 2012年4月~9月
第6章 危機
----再び汚染水がっ! 2012年10月~2013年3月
エピローグ 希望
----オイラの願い
おわりに

コラム
(1) 作業員の生活
(2) 出会い
(3) 原発事故と動物
(4) 事故前の原発1
(5) 事故前の原発2
解説 未来への責任 布施祐仁
[著者]ハッピー
(はっぴー)
20年近くのキャリアを持つ原発作業員。福島第一原発で作業中に東日本大震災に遭い、事故発生当初から現在まで断続的に収束作業に従事する。