国宝『岩崎本 日本書紀』京都国立博物館所蔵Kokuho Iwaskibon Nihonshoki : Kyoto Kokuritsu Hakubutsukan shozo
価格(Price ¥) :
35,000円
ISBN
9784585220718
Series
シリーズ
Publisher
出版社
Bensei Shuppan
勉誠出版
勉誠出版
Pub. place
出版地
Tokyo
東京
東京
Pub. date
出版日
2013.11
Status
状態
Ref No.
JPTB1311-0111
NDC
2: History. Geography 歴史,地理
『岩崎本 日本書紀』は、写本・二巻で構成される。
冠位十二階や十七条憲法の制定など聖徳太子の記事を収載する「推古天皇紀」(巻第二十二)、および、蘇我蝦夷・入鹿親子の台頭や乙巳の変の記事のある「皇極天皇紀」(巻第二十四)の二巻が残っており、双方の写本としては現存最古のもの。
本文は、抑制された筆線の端正な和様の字すがたで書写されており、日本的な美意識にあふれた平安時代中期を代表する典籍の写本といえる。また、朱書の仮名・乎古止点・声点(平安時代中期)、墨書の仮名・乎古止点(平安時代後期)という極めて古い時期の書入れを有しており、国語学上においても貴重な資料である。一条兼良が卜部家本との校合の上に書き加えた墨書の仮名・返点・注記も残されており、兼良の学問の一端を伝えている。
旧三菱財閥の本家・岩崎家に伝来していたことから「岩崎本」の名称で呼ばれる。
冠位十二階や十七条憲法の制定など聖徳太子の記事を収載する「推古天皇紀」(巻第二十二)、および、蘇我蝦夷・入鹿親子の台頭や乙巳の変の記事のある「皇極天皇紀」(巻第二十四)の二巻が残っており、双方の写本としては現存最古のもの。
本文は、抑制された筆線の端正な和様の字すがたで書写されており、日本的な美意識にあふれた平安時代中期を代表する典籍の写本といえる。また、朱書の仮名・乎古止点・声点(平安時代中期)、墨書の仮名・乎古止点(平安時代後期)という極めて古い時期の書入れを有しており、国語学上においても貴重な資料である。一条兼良が卜部家本との校合の上に書き加えた墨書の仮名・返点・注記も残されており、兼良の学問の一端を伝えている。
旧三菱財閥の本家・岩崎家に伝来していたことから「岩崎本」の名称で呼ばれる。