日本人の聖地のかたち 熊野・京都・東北

日本人の聖地のかたち 熊野・京都・東北Nihonjin no seichi no katachi : Kumano,Kyoto, Tohoku

価格(Price ¥) : 2,000円
ISBN 9784779119606
Series シリーズ
Author 著者 Daito, Shunichi
大東俊一
Publisher 出版社 Sairyusha
彩流社
Pub. place 出版地 Tokyo
東京
Pub. date 出版日 2014.01
Status 状態
Ref No. JPTB1401-0121
NDC 3: Social Science 社会科学
神道系の自然崇拝、山岳信仰、仏教信仰、祖霊信仰・祖先崇拝…… 日本の「聖地」は複数の宗教的要素が重層的に融合して、歴史的に形成されてきた。 日本の「聖地」がどのように形成されたのか、その歴史的断面に焦点をあて、日本人の持つ宗教の特性を浮かび上がらせる。

[目次]
第1章 熊野
 熊野三山の神々/熊野三山の形成
 熊野の神々の原像/始原的な霊力
第2章 花の窟神社の御綱掛け神事
 御綱掛け神事/日本書紀の記述をめぐって
 『いほぬし』の記述をめぐって
 平安時代末期から中世の花の窟
 近世における花の窟/「花の窟」の祭祀の原像をめぐって
第3章 京都の「六地蔵めぐり」
 現在の「六地蔵めぐり」/「六地蔵めぐり」の起源
 中世の「六地蔵めぐり」/江戸時代の「六地蔵めぐり」
 現在の「六地蔵めぐり」の成立について
第4章 六道の辻と「六道まいり」
 六道の辻/鳥辺野/精霊迎え
 精霊迎えとしての「六道まいり」
 「六道まいり」の起源/小野篁伝説
第5章 会津高野山八葉寺の「冬木沢詣り」
 「祖霊集会の霊場」としての八葉寺/納骨風習と御霊迎え
 巫女の役割/死者供養としての「冬木沢詣り」
第6章 山寺(立石寺)の死者供養
 「奥の高野」/庶民による死者供養の形態/祭礼
 オナカマ(口寄せ巫女)/多様な死者供養の習俗の形成