理性の暴力:日本社会の病理学

理性の暴力:日本社会の病理学Risei no boryoku : Nihon shakai no byorigaku

価格(Price ¥) : 2,800円
ISBN 9784862280695
Series シリーズ Sosho tamashii no datsu shokuminchika; 5
叢書 魂の脱植民地化 5
Author 著者 Koga, Tooru
古賀徹
Publisher 出版社 Seitosha
青灯社
Pub. place 出版地 Tokyo
東京
Pub. date 出版日 2014.01
Status 状態
Ref No. JPTB1402-0165
NDC 1: Philosophy. Religion 哲学,宗教
合理化・理性化の追求は暴力を胚胎する。理性の限界と可能性を考える、卓抜な哲学者の登場。日本哲学界が無視する日本社会の病理を徹底思考する稀有な書。B6判、399ページ。 ●フクシマの原発事故は、想定外のリスクを排除した全体主義的な科学のイデオロギー化による。事故防止のための思想とは?●〈いじめ〉はなぜなくならないのか。本来、自由と自立を訓育する学校の本質から考える。●沖縄戦「集団自決」の悲劇を、軍の直接関与の有無にかかわらず、どこにでも起こりうるものとして、全体主義の視野から考察。●ハンセン病強制収容のように、公共性の空間は内部から他者の権利剥奪と殺戮の強制収容所を生み出す。公共性空間を再考する。●水俣病の原因には科学的根拠がないとし水俣病の発見を遅らせた専門家の過度に科学的・論理的思考法を問う。●死刑判決は裁判官の推論という誤謬と被害者擁護の応報から成り立つ、その理性のありようを分析する。