村上春樹 表象の圏域 『1Q84』とその周辺

村上春樹 表象の圏域 『1Q84』とその周辺Murakami Haruki hyosho no keniki : "1Q84" to sono shuhen

価格(Price ¥) : 2,400円
ISBN 9784864050647
Series シリーズ
Author 著者 Yonemura, Miyuki
米村みゆき
Publisher 出版社 Shinwasha
森話社
Pub. place 出版地 Tokyo
東京
Pub. date 出版日 2014.06
Status 状態
Ref No. JPTB1407-0280
NDC 9: Literature 文学
『1Q84』を中心に、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『ノルウェイの森』などの村上春樹の小説から、表象・ジェンダー論のメソッドを用いて新たな相貌を析出する。多彩なアプローチにより、これまでの春樹文学の解釈を更新する画期的な一冊。
四六判/368ページ

[目次]
【Ⅰ 村上春樹の表象空間】
1 可能性としての物語──「総合小説」としての『1Q84』……髙橋龍夫
2 既視の物語『1Q84』──始まりとしての〈声〉……佐々木亜紀子
3 閉じられない世界を求めて──『1Q84』におけるコミュニティ……松枝誠
4 コード1Q84──世界認識の新しい方法……錦咲やか
5 リライティング・スペース『1Q84』──BOOK1・2からBOOK3へ……中村三春
【Ⅱ 村上春樹のジェンダー空間】
1 戦う女性表象で読む『1Q84』……遠藤郁子
2 〈幻想〉の恋人たち──『ノルウェイの森』から『1Q84』へ……徳江剛
3 『1Q84』の〈母〉たち──『海辺のカフカ』との対比において……平野葵
4 『1Q84』における暴力表象──女同士の連帯と親密性をめぐって……堀口真利子
5 村上春樹と“私的領域”──ルーティン化する〈恋愛〉が壊れるとき……米村みゆき
【コラム】
1 天吾と青豆をめぐる文学と映画……山口政幸
2 『1Q84』の続篇は書かれ得るのか?……米村みゆき
3 “国民的作家”村上春樹──『アエラ』記事を追って……米村みゆき
4 「虚構」としての『1Q84』……白鳥克弥
5 「シンフォニエッタ」の意味するもの……奥田浩司
資料 『1Q84』先行研究リスト