西宮神社御社用日記 ; 第3巻 : 享保二年(一七一七)~享保十三年(一七二八)

西宮神社御社用日記 ; 第3巻 : 享保二年(一七一七)~享保十三年(一七二八)Nishi no Miya Jinja goshayo nikki ; dai3 kan : Kyoho ninen (1717) - Kyoho jusannen (1728)

価格(Price ¥) : 11,500円
ISBN 9784792410032
Series シリーズ Seibundo shiryo sosho ; 122
清文堂史料叢書 ; 122
Author 著者 Nishi no Miya Jinja Bunka Kenkyujo
西宮神社文化研究所
Publisher 出版社 Seibundo Shuppan
清文堂出版
Pub. place 出版地 Osaka
大阪
Pub. date 出版日 2015.11
Status 状態
Ref No. JPTB1511-0205
NDC 1: Philosophy. Religion 哲学,宗教
寛文三年(一六六三)の徳川家綱による造営以降初の本格的修復となる夷(えびす)・南宮両社屋根修復と広田社遷宮、そしてその資金捻出を主目的とする開帳や神事の再興、さらに諸国えびす願人(がんにん)との関係に目を向ければ、願人頭(がんにんがしら)支配から神主による直支配へと移行するなど、様々な事業・改革をおし進めていることが確認できる。元禄期の争論(第一巻)・正徳期の争論(第二巻)など、事毎に反目を繰り返していた社家・神子(みこ)・願人頭らが排斥され、神主吉井宮内は就任以来二十余年、四十歳を超えてようやく自らが主導する運営体制を構築しえたのである。
勿論、幕府・尼崎藩・伝奏はもとより、氏子・崇敬者や諸国えびす願人たちの動向にもよるところ大ではあるが、日記表紙に「御社頭繁昌ノ吉左右有之」などと記した神主の胸中はいかばかりだったろうか。本巻にはそこに至るまでの生々しいやりとりが豊富に記されている。加えて、神主直支配への移行に伴い、これまで不明であった諸国えびす願人の存在・動向が頻出する点も興味深い。
A5判/ページ数 471p/高さ 22cm