戦後映画の産業空間:資本・娯楽・興行

戦後映画の産業空間:資本・娯楽・興行Sengo eiga no sangyo kukan : shihon, goraku, kogyo

価格(Price ¥) : 4,500円
ISBN 9784864050982
Series シリーズ
Author 著者 Tanikawa, Takeshi
谷川建司 編
Publisher 出版社 Shinwasha
森話社
Pub. place 出版地 Tokyo
東京
Pub. date 出版日 2016.07
Status 状態
Ref No. JPTB1607-0158
NDC 7: Art. Sports.Recreation 芸術,スポーツ,娯楽
芸術だけが映画ではない。 映画会社の経営戦略、あの手この手の企画・宣伝、背後にある国家の政策、観客や他メディアとの関係など、資本の論理からとらえ直す、もう一つの戦後映画史。
A5判/352頁

[目次]
はじめに=谷川建司
【Ⅰ 最大利益を確保するための構造】
1 日活の映画製作再開と「五社協定」──ポスト占領期における企業間競争の変化=井上雅雄
2 日本映画輸出振興協会と輸出向けコンテンツ──政府資金活用による怪獣映画製作とその顛末=谷川建司
3 東映動画株式会社における映画製作事業とその縮小=木村智哉
4 独立プロダクションの製作費に見る斜陽期の映画産業──ピンク映画はいかにして低予算で映画を製作したのか=板倉史明
【Ⅱ 観客との関係から定まる方向性】
5 リバイバル・メロドラマ──戦後日本におけるメロドラマの再映画化ブームについて=河野真理江
6 東宝サラリーマン喜劇“社長シリーズ”の成立と終焉=西村大志
7 混淆するチャイナカラーの分流──昭和戦後期の日本映画はなぜ「中国表象」を必要とするのか=アン・ニ
8 戦後原子力映画と「安全神話」史=ミツヨ・ワダ・マルシアーノ
9 大手映画会社の初期テレビ産業への進出──テレビ映画製作を中心に=北浦寛之
10 試論・映画スター大川橋蔵──東映スター中心主義とファンの狭間で=小川順子
11 セーラー服と機関銃とサウンドトラック盤──初期「角川映画」における薬師丸ひろ子のレコードの役割=長門洋平