日本の長い戦後:敗戦の記憶・トラウマはどう語り継がれているか

日本の長い戦後:敗戦の記憶・トラウマはどう語り継がれているかNihon no nagai sengo : haisen no kioku,torauma wa do kataritsugarete iruka

価格(Price ¥) : 3,600円
ISBN 9784622086215
Series シリーズ
Author 著者 Hashimoto, Akiko
橋本明子
Publisher 出版社 Misuzu Shobo
みすず書房
Pub. place 出版地 Tokyo
東京
Pub. date 出版日 2017.07
Status 状態
Ref No. JPTB1710-0112
NDC 2: History. Geography 歴史,地理
憲法改正、領土問題、歴史認識問題はなぜ、こんなにも軋轢を招くのか。アメリカで教える気鋭の社会学者が比較文化の視点から、日本の「敗戦の文化」を考察する。私たちが家族、学校、メディアをとおして触れる戦時の物語は多様だ―戦場で英雄だった祖父、加害の体験を話さずに逝った父、トラウマを解消できない被害者たち。それらの記憶は、史実に照らして見直されることなく共存し、家族内では、調和が最優先される語りが主観的に選びとられる。高校の歴史教科書・歴史漫画の分析からは、なぜ若い世代が自国に自信をもてないか、その理由が見えてくる。そしてメディアは、記憶に政治色をつけながら、それぞれ違う物語を映し出す。戦後70年を過ぎた今、不透明な過去に光を当て、問題の核心に迫る。
B6判、272頁