音楽雑誌と政治の季節:戦後日本の言論とサブカルチャーの形成過程

音楽雑誌と政治の季節:戦後日本の言論とサブカルチャーの形成過程Ongaku zasshi to seiji no kisetsu : sengo Nihon no genron to sabukarucha no keisei katei

価格(Price ¥) : 3,600円
ISBN 9784787235381
Series シリーズ
Author 著者 Yamazaki, Takahiro
山崎隆広
Publisher 出版社 Seikyusha
青弓社
Pub. place 出版地 Tokyo
東京
Pub. date 出版日 2024.06
Status 状態
Ref No. JPTB2407-0188
NDC 7: Art. Sports.Recreation 芸術,スポーツ,娯楽
1969年に評論家・中村とうようたちが創刊した音楽批評誌「ニューミュージック・マガジン」は、「ロッキング・オン」などとともに戦後のポピュラー音楽やサブカルチャーをめぐる議論を牽引した。そのなかで〈他者〉、とりわけアメリカはどのような存在だったのか。
戦後の音楽産業、音楽雑誌や出版をめぐる事情などの基礎知識を押さえたうえで、「ニューミュージック・マガジン」の編集者を務めた北中正和へのインタビューや日本語ロック論争から、当時のポピュラー音楽と社会状況との関わりを明らかにする。加えて、吉本隆明たちが立ち上げた「試行」が日本の文化状況に与えたインパクトや、サブカルチャーへの影響などについても検証する。
1970年前後のオルタナティブなリトルマガジンで展開されたポピュラー音楽批評から、音楽が情況や運動とどう対峙したのかを描き、それをとおして戦後日本が抱える内なる他者や〈アメリカ〉の変容をあぶり出す。
392 p. ; 19 cm.