未完の建築:前川國男論・戦後編Mikan no kenchiku : Maekawa Kunio ron sengo-hen
価格(Price ¥) :
6,800円
ISBN
9784622097402
Series
シリーズ
(第79回毎日出版文化賞 人文・社会部門受賞)
(第79回毎日出版文化賞 人文・社会部門受賞)
Publisher
出版社
Misuzu Shobo
みすず書房
みすず書房
Pub. place
出版地
Tokyo
東京
東京
Pub. date
出版日
2024.12
Status
状態
Ref No.
JPTB2412-0114
NDC
5: Technology.Engineering 技術,工学
[第79回毎日出版文化賞 人文・社会部門受賞]
敗戦直後の木造プレハブ住宅プレモスにはじまり、新宿の紀伊國屋書店、慶應義塾大学病院、国立国会図書館、東京文化会館、東京海上火災ビル、弘前での建物群はじめ日本各地の美術館・市民会館など数々の建築の設計を手がけてきた前川國男(1905‐1986)。高度経済成長、東京オリンピック、大阪万博、ポストモダンの時代の渦中にあって、ル・コルビュジエの精神を継ぎ、根源に立ち戻って「人間にとって建築とは何か」を問いつづけた前川は、派手な建築世界から距離をおき、その姿勢や思想は晩年の建築群に刻まれていく。「私は、今日ある意味で一番えらい建築家というのは、何も建てない建築家だと、そういう逆説の成り立つそういう時代じゃないかと時々思います」とまで語った前川にとって、建築とは何であったのか。前川自身のことばや関係者の発言、当時の資料を駆使して、その人と作品と社会と時代を鮮やかに描き切った渾身の力作である。『建築の前夜 前川國男論』(2016)を継ぐ、前川國男の仕事の戦後編。
680 p. ; 22 cm.