中世的身分秩序と家格の形成

中世的身分秩序と家格の形成Chuseiteki mibun chitsujo to kakaku no keisei

価格(Price ¥) : 8,500円
ISBN 9784784221110
Series シリーズ
Author 著者 Kim, Hyunkyung
金玄耿
Publisher 出版社 Shibunkaku Shuppan
思文閣出版
Pub. place 出版地 Kyoto
京都
Pub. date 出版日 2025.04
Status 状態
Ref No. JPTB2504-0191
NDC 2: History. Geography 歴史,地理
古代から中世への移行期とされる平安時代、平安貴族社会の身分秩序はどのように形成され、変化したのか。中世的な家格はいかにして出現するのか。
古代律令制の社会において、官人の身分を規定するのは天皇と官吏個人との関係であった。しかし平安時代には、個人ではなく血統や家系が身分を規定する単位として重要視されるようになる。父祖から続いた官位の継承は家の格付けにつながり、その子孫は家格に従って到達し得る地位を決められる。こうして血筋・種姓により定められる中世的な身分秩序が確立していく。
本書では、「貴種」「公達」「良家」という3つのキーワードを中心に、史書や古記録のみならず、詩序や南都寺院の文献など多様な史料を活用し、それらに表れた貴族の出自や身分に関わる言葉を辿っていく。その地道な作業から、言葉の意味やその対象が時代とともに変遷する「瞬間」を捉え、ひいては古代から中世への身分概念の変化と、家格の形成過程までをも明らかにすることを試みる。
269 p. ; 22 cm.

Browsing History 閲覧履歴