
島崎藤村と創作の論理:一九二〇―三〇年代の〈社会〉と「役」の思想Shimazaki Toson to sosaku no ronri : senkyuhyaku niju, sanjunenadi no "shakai" to "yaku" no shiso
価格(Price ¥) :
6,800円
ISBN
9784908672835
Series
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Publisher
出版社
Yushisha
有志舎
有志舎
Pub. place
出版地
Tokyo
東京
東京
Pub. date
出版日
2025.06
Status
状態
Ref No.
JPTB2506-0285
NDC
9: Literature 文学
父・島崎正樹や姉・高瀬その、そして畏友・北村透谷。島崎藤村の近傍には自らにとって固有の「人生の意味」を求めながら、さまざまなしがらみによって叶わずに死んでいった人びとが少なくなかった。己の私生活や身のまわりの出来事を小説のなかに描いてきたとされる藤村だが、〈社会〉とそこに生活を営む大衆の存在へと目が向けられるようになった一九二〇年前後から、その創作観にはある変化が見られる。本書ではこの変化を、自分とは異なる何者かを演じる「役」の思想としてとらえ、これまで見えていなかった藤村文学と同時代の社会思想の交渉に光を当てる。
322 p. ; 22 cm.
322 p. ; 22 cm.