障害者と歴史学Shogaisha to rekishigaku
価格(Price ¥) :
4,500円
ISBN
9784634523715
Series
シリーズ
Shigakukai shinpojiumu sosho
史学会シンポジウム叢書
史学会シンポジウム叢書
Publisher
出版社
Yamakawa Shuppansha
山川出版社
山川出版社
Pub. place
出版地
Tokyo
東京
東京
Pub. date
出版日
2025.11
Status
状態
Ref No.
JPTB2511-0143
NDC
3: Social Science 社会科学
歴史(学)上の障害者をテーマとした8本の論考と、障害史研究の動向と課題をまとめた2本のコラムを収録。
障害者は歴史上どこにでもいる人々であるが、歴史研究において彼らの姿が十分に意識されてきたとはいえない。史料においても歴史家の仕事においても、障害者は不可視化され、いわゆる「健常者」が歴史叙述の中心に置かれてきた。これは、歴史上、障害者が置かれた境遇を反映しているだけでなく、歴史研究のそうした状況自体が、社会における障害者の周縁化の一部をもなしている。
歴史上、障害者の置かれた立場には、社会規範・家族・医療・市民運動・国家による身体の管理など、多様な事項が関係し、どういう人が「障害者」に区分けされるのか自体が、これらの事項と深くからみあった歴史的産物である。自己表現に制約をもつ人々が、自分の力で、また周囲の人々とともに生きてきた、その姿に向き合うことは人文学としての歴史学の課題であり、本書は、歴史(学)上の「主体」としての障害者の姿に目を向ける。
2024年史学会大会シンポジウムをもとに編集。
272 p. ; 21 cm.
272 p. ; 21 cm.