終身刑を考える

終身刑を考えるShushinkei o kangaeru

価格(Price ¥) : 1,700円
ISBN 9784535520684
Series シリーズ
Author 著者 Osaka Bengoshikai
大阪弁護士会
Publisher 出版社 Nihon Hyoronsha
日本評論社
Pub. place 出版地 Tokyo
東京
Pub. date 出版日 2014.09
Status 状態
Ref No. JPTL1409-0033
NDC 3: Social Science 社会科学
存廃論争の渦中にある死刑制度を様々な点、事件から検証、検討し、人権的視点から人の命を奪う刑に代わる量刑として終身刑を提起。A5判、142ページ。

<目次>
はじめに
 終身刑を考えよう
――金子武嗣
■ 第1部 ■
制度論から考える
――終身刑の導入と死刑について
パネリストの紹介
1 殺人など凶悪事件の動向とその背景
――「凶悪事件」は95年をピークに一貫して減少
■報告1 日本の犯罪動向、刑罰の動向、運用と死刑
――浜井浩一2 体感治安について
3 日本の刑罰と受刑者
4 無期刑の現状
―― 厳罰化による無期刑の終身刑化
5 死刑判決の推移
――厳罰化と死刑判決の増加
6 死刑に対する世論調査
7 日本の死刑(絞首刑)
――絞首刑は残虐か
■報告2 絞首刑の残虐性をめぐる議論と経過
――石塚伸一
8 死刑と無期の現状
9 テキサスにおける死刑と終身刑(テキサス調査報告)
■報告3 テキサス州における終身刑導入の経過とその後
――布施勇如
10 報告に対する質疑応答
■ 第2部 ■
刑事弁護の最前線から考える
――終身刑の導入と死刑について
パネリストの紹介
1 死刑と無期の基準
■報告1 永山判決と死刑判決の状況
――永田憲史
2 光市母子殺害事件
■報告2 光市母子殺害事件について
――安田好弘
3 光市母子殺害事件と司法・メディア
4 光市母子殺害事件後の最高裁の動き
5 此花パチンコ店放火事件(裁判員裁判と死刑事件)
■報告3 此花パチンコ店放火事件について
――後藤貞人
6 刑事事件の弁護と事実
7 アメリカの死刑弁護
8 裁判員裁判後の死刑判決の状況
9 終身刑の導入について
10 おわりに
まとめ
――終身刑導入は厳罰化の加速にほかならないのではないか
イノセンス・プロジェクトの活動と死刑制度
――笹倉香奈