近世戯作の〈近代〉:継承と断絶の出版文化史

近世戯作の〈近代〉:継承と断絶の出版文化史Kinsei gesaku no "kindai" : keisho to danzetsu no shuppan bunkashi

価格(Price ¥) : 9,000円
ISBN 9784585291749
Series シリーズ
Author 著者 Yamamoto, Kazuaki
山本和明
Publisher 出版社 Bensei Shuppan
勉誠出版
Pub. place 出版地 Tokyo
東京
Pub. date 出版日 2019.02
Status 状態
Ref No. JPTB1902-0099
NDC 9: Literature 文学
社会の変容に出版界はいかに対応したか―。幕末から明治初頭、猥雑卑野なる文学として評価された「戯作」は、国民国家のあるべき文学の姿のなかから転落した―。仮名垣魯文はまさにその時代を生きた戯作者であった。モノ・情報の流通網が広がり、新聞という装置が誕生したことで、魯文ら戯作者は「事実」を物語として消費させる新たな手法を得ていく。しかし、それは新政府による規制とのせめぎあいでもあった。その一方で、近世期の戯作は規制に縛られた出版を打開するものとして、大量の読者を生み出し、復活を遂げていく…。資料の博捜により移行期の出版文化のあり方を活写し、近世と近代における継承と断絶の諸相を明らかにする快著!
A5判、401頁